私は仕事の打ち合わせ中に、セクシーな気分にならない。正確には、相手に対しては、ならない(…と思う)。
以前、雇われ人だった頃は、上司や取引先の男性から、多少のセクハラを受けたこともある。もちろん、無理矢理sexさせられたことはないけど、言葉や軽いボディタッチなど。視線、っていうのも、不愉快。話をしている時は、相手の眼を見ましょうね。胸におメメは付いておりませんわよ。
軽く「ホテルに行こう」程度なら、笑ってバシッとお断り。
別に騒ぎ立てるほどのことではない。
一番、卑怯なパターンは、視察旅行という名目で海外に連れ出し、関係を迫ってきたヤツ。本人にセクハラの意識はまったくない。
自分は昔からモテモテで、自分の誘いを断った女はいない、と豪語していた。でもね、それ、花形スポーツ選手だった学生の頃の話でしょ? 今は、パッとしない、ただのサラリーマン。過去の栄光に縋って生きているから、とっくの昔から、さっぱり女に相手にされていないことに、お気づきではない。
この人は、クライアントだったけど、いや、クライアントだったから、断った。
だって、よ〜く考えてみなさいよ。サラリーの決まっている私に、仕事の発注をちらつかせたって、私のメリットなんてちっともないのよ。その程度の仕事じゃ、年俸もたいして上がりません。そんな計算もできなくて、よくビジネスマンやってられるわね。(第一、私は営業職ではなかった。)
…って言ってやろうかと思ったが、我慢した。私ってオトナ(笑)?
※じゃあ、0の数がいっぱいついた仕事だったら考えるのかというと、そんな大きな仕事、胃に穴が開いちゃうから、お受けしたくありません。遊ぶ時間がなくなっちゃうしねぇ。
そもそも、仕事と引き替えにsexするということは、相手が賄賂を要求しているのと同じ事で、そうなると私の体は金品扱いとなる。しかし、素人である私のsexにそんな価値があるとは思えない。だから、提供するわけにはいかない。私はプロ意識のない仕事はしたくないのだ。これが、私がクライアントとsexしない屁理屈である。
私が断った後も、いかに自分がエリートか(実はそれほどではない。私もバカにされたものだ)、彼の家系や過去の栄光の数々、武勇伝、そして女性観などを、延々と聞かされた。これも口説いているつもりだったのかしらねぇ(苦笑)。
そんな話されても、ふ〜ん、やっぱりコイツは勘違いな俺様じゃん、としか、思えない。
件の男性は、翌日、発熱し、異国のホテルで寝込んでいた。
いい気味だわ。
どこまでがセクハラじゃなくて、どこからがセクハラか、というのは、女の胸三寸。
イヤだけど、ある程度は無視すればいいだけ。
第一、添い寝をお断りして、仕事上で不利になったことは、今まで一度もない。
ちなみに最近は、まったくセクハラされない。
年齢のせいか? それとも私が怖いのか? 両方かも。
ちょっと、寂しい(苦笑)。
もっと面倒なのが、実は彼。
ちょっと、こういう事があった、こう言われた、なんてうっかり話しちゃうと、もうそれ以降、何かにつけてその人や、その人の関わっている仕事全てを否定しにかかってくる。で、そんな仕事はやる価値がないみたいなことを平気で言う。
いくらなんでも、そんな些細な、内容と関係ないことでいちいち仕事を選んでいたら、受けられる仕事がなくなっちゃうじゃない。
最近、昔のクライアントの事務所に出入りしているが、そこの社長には随分かわいがってもらっていた(迷惑な程ね…)。そう、向こうは目を掛けてくれていたのだが、時々、度を越していた。
彼はそれを憶えていて、また取り引きするのが気に喰わないらしい。私がそこの事務所に行く度に、神経質な顔をする。
私は、イヤなことにははっきりNOって言えるし、自分の身ぐらい自分で守れる。
ご飯をご馳走になるくらいで、いちいち不機嫌にならないでちょーだい。
*また、「○○さんて、いい男なのよ〜」みたいな発言は、絶対に禁句だ。
ま、そんな素敵な取引先はいないけど(悲)。